Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

Sincerely

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」観てきました。

 

凄い……凄過ぎる。美しさがえげつない。
こんな美人が可愛いとかやり過ぎにもほどがある。

 

とにかく画面の力が圧倒的でした。
綺麗・美しいというだけでなく、風の動きや光の差し方、目線や指先の動きなど、とにかくありとあらゆる目に映るものに説得力があって、本当に隙がない。
…どうも分析厨な見方をしてしまうのですが、つまりは不自然な点がないので作品が描きたいもの、見ていたいものだけをストレス無く観れたという感じです。
ではその「描きたいもの」って何かと言うと、恐らく「ヴァイオレット」なんだろうな、と。

 

主人公(ヒロイン)であるところのヴァイオレットが美しいというのはもはや語るまでもないのですが、無表情(に見える)で崩れない美貌、整った所作…が揺れる様、彼女が抑えきれない求めてやまない気持ちに突き動かされて見せる人間らしさ、少女らしさがこれでもかと描かれているのです。
いやもう、ただ眺めているだけでも満足するルックスだというのに、冷静沈着はどこへやら、凄い圧で詰めてきたり、うつむいてみたり…。
セリフじゃなく、キャラの仕草やカメラワーク、声色での表現が染みてきます。

 

特に、ヴァイオレットがこう………口をあわあわさせてるとこがね。たまらなくてね……泣くしかない。

 

キャラのアップ、更には目や口元といった部分へピントを合わせた構図・演出が多いのも印象的で、人と人の会話、感情のやり取りに重きを置いている感じがいいんですよね。更に声優さんの演技も素晴らしく、溜め、イントネーションで感じさせてきます。特にヴァイオレットの(以下似たような話)


正直なところ、シナリオというか話としては目新しいものではありません。
淡々と普通の日々を描いている物語ですので、強烈に主張するアクシデントや事件もない。派手さには欠ける。
でもだからこそ、登場人物がどんなにヴァイオレットを思っているかがじっくりと描かれていて、もどかしかったり…もどかしかったり!
…ホントにね。「この…大馬鹿野郎!!」って言いたくもなるというかね。いや、私があの場にいたら蹴り開けて殴りこんでたと思うけども…(苦笑)
「このヘタレ!! そんなの悩んで気に病むくらいなら、だからこそ責任とるくらいの気概を見せろ!!」と(ネタバレ…?)

 

閑話休題
ヴァイオレット以外もとにかく可愛い。っていうか、全てのキャラが可愛いというか魅力的。じーちゃんばーちゃんも可愛いし、子供たちの可愛さときたら流石の京アニクオリティ。…何故か「あっ、京アニだ」って感じるのが子供のキャラデザなんですよねぇ…いや、別にヤバい思想的なアレはないんですけどね?
個人的にはアイリスが可愛い。容貌もだけど色々鬱屈しつつもカラッとしてるのが良い。…また良いシーンもってくしねぇ…。
ユリスとリュカは実になんというか……可愛いねぇ(危険
あと大佐はナイスツンデレ。ただ、デレのタイミングがヤバ過ぎて、「まさか大佐ルート…?」とか思っちゃうんで勘弁していただきたい(苦


そんなわけで良い映画でした。
想いを伝える事の大切さ、大事さを思わされる一作。上映時間が若干長いですが、ずっと惹き込まれて観ていられます。
テレビ版を知らなくても楽しめるので、気になった方は是非ご覧あれ!(…というわけで、これからテレビ版観ようかな、と(苦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 


それにしても。
……光源氏かましておきながら、この体たらく。マジでヘタれて逃げだしたようにしか見えないぞ?
ていうか、幼女の時点で(以下検閲)
あんな美人が自分を追いかけてきてくれたって時点で普通……ってあぁそうか。ヴァイオレットの姿は見てないんだなぁ…。