Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

リバイバル上映観てきた

GOTHIC MADE-花の詩女-を観てきました。

 

 

正直なとこ、物足りない。

ドラマとしてはシンプル。
でも十分にキャラの魅力が描けていて……っていうか、ほぼヒロイン:ベリンとヒーロー:トリハロンだけの話ですね。他キャラは目立つ事なく二人を引き立てる脇役に徹していたなぁ、と。
…それでもめちゃくちゃ印象に残るボットバルトは流石の声力というかなんというか。

が。
活躍するのが二人だけ、っていうのは別に悪いわけではなくて。
1時間ちょっとの尺で物語をまとめようと思ったら、キャラもシナリオも絞る必要があります。
無駄なものを削ぎ落として、描きたいものを際立たせた作品と言えるでしょう。

そしてその描きたかったものとは……GTMカイゼリンだろうなぁ、これ。
圧倒的な迫力、説得力でギョインギュインヒョヒョヒョヒョ…鳴り響かせながら起動してましたし。…「…なんでボルドックスのウォーキャスター達は『氷の女王』が立ち上がるまで待ってんですか?」って思ったりもしましたが…それは仕方がない事なんだ。何故ならそれがカッコいいから! 巨大ロボットがその身を起こすシーンはじっくり見たいから!!

そしてどかーん。

 

物凄いシンプルというか、抜刀→ドカン、ガン、ドン。って感じで終わっちゃいます。

剣(ガット・ブロウ)で切り結ぶシーンすらない。

でもそれがF.S.S.っていうか、チャンバラやってるわけじゃなくて、超巨大・超重量・超高速のロボットが敵の命を奪うために一瞬を賭けているのですから、そりゃあ一瞬の描写になってしまいます。

これはこれでカッコいいのだ。

 

ただ、ホントに正直、ボルドックスの登場、描写の時点ですっごいカッコいいし、ズンとくるものがありましたから…もっといっぱい見たかったなぁ、って思ってしまうわけですよ。

話としては仕方ない。でも、折角だからカンプグルッペとゲートシオン・マーク2との戦いも見たかったなぁ。

もっともっとGTMの駆動音、大地を揺らし、砕く音を聞いていたかった。

 

…とGTMの話ばかりになってしまいますが、ベリルとトリハロンの掛け合い、心の通じ合いは凄く良かった。

定番と言えば定番なのですが、だからこそ「花の道」を語るベリルを目を細めてみるトリハロンの姿が良かったですね。

…というか、ホントにトリハロンの声が良い。かっこよくもどこか少年らしさも感じさせ、かつ彼なりの苦悩も思わせる…いいキャラだった。

 

と。

どこかシンプルだなぁとか物足りないなぁ、なんて思いつつ、エンディングを観てると「うわぁ…いいなぁ」って思わされてしまうのがホントずるいっていうか。

サイレン1の衣装、超カッコいい…。

 

 

…というか。

これ、リアルタイムで観てた人は「GTMカッコいいなぁ、なんだろこれ、ジョーカー星団の前日単なの?」って思った後、よもやあぁなろうとは思いもよらなかっただろうなぁ…。