Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

上質のプロローグ

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」観てきました。

以下感想です

 

正直、期待し過ぎない心構えだったんですが(原作を考えればお察しいただけるかと)、予想以上に良い出来でした。


とにかく絵が綺麗。
キャラクターが美形、とかそういう事でなく(もちろんそれもあるけど)、風景や構図を含めて絵の作り方が洗練されているというか、カッコいいとか綺麗、っていう印象になるのです。


南国の陽射しの強さ、潮風の爽やかなだけでない微妙にべたつく感じを何となく覚える錯覚。
高級ホテルやシャトルのハイセンスな風景を描きながら、隣にはジャンクが並び、朽ちた民家の間の路地を歩くハサウェイの姿が。
説明なしで「U.C.0105の地球」がどういうものか分かる(気がしました)。

 

同様に、人々の暮らしや考え方がどういうものか、それをハサウェイがどう感じているか、それを一切説明さず、視聴者に悟らせるように描写してるのが上手い。

特に、自分が呼び込んだ「酷い事」をその場で感じ、呟くシーンは何とも言えないものがありました。

 

頭上でMSが自分達など構うことなく火花を散らし、避難したビルを踏みつぶし、噴射炎で通りを薙ぎ払う…これまでにない臨場感で手に汗。これはホントに「酷い事」だよ。
なるほど、地球・地上で市外戦をやるなら、こういう描写にするんだなぁ…。
同時にメッサーの挙動が実にカッコよく、空中でも地上でも見栄えがしました。ある意味、モノアイって左右に動くだけで「意思」を感じさせるので凄い。
ボロボロになりながらも、まさに奮戦する当たりがカッコよかった…。

 

個人的にギギはエロいとは思ったんですけど、それ以上に何か感じるものはなかったかなぁ、と。いや、徹頭徹尾フェティッシュというか、気を惹かずにはいられない言動ばかりなので…逆に落差が無くて惹き込まれなかったというか(めんどくさい

 

好きなキャラはエメとガウマンかなぁ。


そんなわけで新たなガンダムの序章としては上々過ぎる作品でした。
ガンダムらしくない一面を見せながら、宇宙世紀の間隙を埋める重要な物語になりそうです。
ファンなら観て損なし、かとー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、以下ネタバレ込みの感想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回観るか、と問われると観ないなぁっていう感じ。

面白かったのは確かに面白かった…のですが、刺さらなかったんですよねぇ。
これはもう好みの問題だと思うんですが。

 

まず、間違いなくダバオ市街戦は見所満載。
人の営みを破壊しながら、それぞれの命を獲る為にぶつかり合う巨人を見上げる感じ。いつ踏みつぶされ、爆風になぎ倒されるか分からない恐怖。MSのコクピットから見れば微かなスパークが、地上から見れば一瞬で我が身を焼き尽くす巨大な炎に見えるという斬新な感じ。
更にメッサーの四肢を動かして牽制、ライフル斉射…あくまでシールドを構えて直撃を避け堅実に挙動してるのがよく分かります。
結果的には撃墜されてましたが、単騎で3機を墜としてるわけですから、確かにケネスの𠮟責は正しい。ガウマン頑張った。…3部まで生き残ってるかなぁ、どうかなぁ。


で。

 

対して本来見せ場であるところのクスィーVSペーネロペーが今一つ。
夜間戦闘で機体が見づらかった事もあるのですが、そもそも完全空中ドッグファイトが好みじゃなくて。


もう、それをやっちゃうんならMSじゃなくてもよくね? って思っちゃうんですよね…。バルキリーどころか、普通に戦闘機でいいような(もはや主人公機&ライバル機全否定)。


高速機動そのものはカッコいいと思うんですが、それを人型兵器でやるのであれば、せめて手足を動かして挙動制御してほしかったと我儘を。
特にクスィーは手のでかさが特徴なのですから、もっと手を振る・突き出す…などなど、表情を出せたんじゃないかと思ってしまいます。
なので、サーベルで鍔迫り合いに持ち込んだ時はちょっと興奮しました(その後動かなかったけど)。

 

空中受領からカーゴを飛び出すまでの一連の流れは凄くかっこよかっただけに残念。
あ、あとファンネルミサイルのエフェクトと見せ方は好きです。効果音は…ちょっとくぐもってる感じがダサ…いや、味があると思いますが、ペーネロペーを追いかけるところを横から見せてて凄く良かった。


シナリオとか。
ホントに序章という事でしょうから、舞台背景やキャラクターをじっくりと描いた、というのは理解が出来ます。そしてドラマとしての完成度は高かった、とも。
しかし、キャラクターに感情移入が出来なかったんですよねぇ…。ある意味リアルに「人」を描いていたからこそ、内面なんてそうそう簡単に見抜けやしない、ということかもしれませんが。

 

ハサウェイがテロという行為に手を染めながら、自らが災厄を引き起こし、罪のない人々を苦しめている事に思い悩んでいる事を巧みに描いていたのは間違いない。
ですが、どうにも熱量が無い、のですよね。彼を矛盾した行動に走らせるものが何なのか、彼の背中を押すものが何なのか、が分からない。
地球環境への危惧? かつての過ちへの後悔? それとも過去からの強迫観念?
…いずれにせよ、「間違っている」と言われても引き返せない行為を止められない理由としては弱いように思えました。

2部・3部で彼の事情や行動がより詳細に描かれれば、ようやくハサウェイを理解する事ができ共感・感情移入できるのかもしれませんが。

 

どちらかと言えば、本来ヒロインであるはずのギギが絡む前半より、マフティーメンバーと合流した後のマフティーメンバー達とやり取りをしている終盤の方が楽しい・面白い。
謎めいた美女より一癖も二癖もある愚連隊の方が魅力的、というのも困ったものですが、腹の探り合いをしなくてよくなった分、会話のテンポが良くなってるのは確かかと(この辺も好みの問題、でしょうね)。


そんなわけで良くできた映画であることは間違いないのですが、私の趣味ではなかった、という第1部。
2部以降で熱い物語に化けてくれる事を願っています。
…あと、出来れば結末をどうにか…(と思うけど、これは無理だろうなぁ…)。


当面の問題は、あっさり墜とされたペーネロペーどうするのかな、っていう話ですけども(苦笑

ポンポさんをまった観ったぞー!

以下ネタバレするので観てない方はお戻り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり漫画版と映画版では全く別物なのだなぁと再確認。


そしてそれは決して悪い事ではなく…本当に何というか…うーん。
どちらが好きという事でもなく、どっちも好き。でもホントに気になって仕方がない違いなのです。

 

漫画版のジーンの狂気は誰かのためなどと言う「他」を意識したものはありません。ひたすらに自分の好きを追及するが故の「己」のためだけの狂気です。
しかし、映画の彼は「誰かのために」作品を作れてしまった。それが目的になってしまった。…もはや別人です。


その結果、映画のジーンには良い映画を作る事以外を切り捨てる事に苦しみが生まれ、苦しみながらも切り捨て、前に進む…そんな求道者のような、ある種ヒロイックすら感じてしまいました。
音楽に殉じた(死んでないけど)ダルベールと重ねる事で更にそれを強調し、ジーンがそんな高みに昇り詰めていく過程を描いていたように思います。

 

多分、きっと。
映画のジーンについて引っかかってしまうのは、「かっこいい」からなんじゃないかな、と。
「かっこいい」と理解できてしまうから、「狂気」ではないと思ってしまうような気がします。

 

実際かっこいいんですよねぇ、覚醒して闇のオーラをまといながらバッサバッサとシーンを切っていくジーン。挿入歌の効果もあってテンション上がりまくりです。
我が身を切るような痛みを堪え、それでも立ち止まる事なく前へ前へと突き進む…熱過ぎて涙が。
…あまり良い表現ではありませんが、正直、「ガンダムUC」を観てた時の感覚を思い出してました。


そんなわけで、ホントに好きなんです。映画版「ポンポさん」。
だけど、だけど…なんか、ナタリーが目立たなくなっちゃってるのが惜しくて…!(あれ?

正直、ナタリーのウスイホンが欲しい…(年齢制限はこだわらないので(笑

こだわりと人の縁

「ローズメイカー~奇跡のバラ~」を観てきたので感想など。

 

バラ作りの才能に溢れた主人公・エヴでしたが、時流・ライバル会社の台頭などにより自らのバラ園の経営が悪化。
満足に人も雇えない台所事情から、訳アリなので安く雇えるフレッド、サミーナ、ナデージュを迎え入れるのでした。
園芸の経験が皆無の3人は(当然)作業もできない、それどころか誤って商品を台無しにしてしまう始末。
この危機を彼らはどうやって乗り越えるのか―と言ったお話。


いわゆるどん底味わった勝ち目ゼロの状態からの逆転劇、というヤツです。

 

登場人物が皆、問題を抱えているのですが、共通しているのは人との関わり合いが希薄だという事。
どんなに優れた能力を持っていても一人ではそれを活かせない。
居場所が無く、寂しさを抱えていても癒すことができない。

そんな人達がバラの育種というテーマを通し互いに出来る事を探し、分かり合い、新しい自分に気づいていく過程を失敗や笑いを絡めて描いていました。
ラストシーン、あえて口にしない気持ちが、登場人物皆の成長と良い変化を感じさせてジンときました。

 

…とは言うものの、流石にそれは…っていうのはある(苦笑<序盤のアレ

 

一応フレッドは更生しようとしてるんだから、そこは譲っちゃいけないとこだと思うんですよねぇ…(モヤっと

ポンポさんを観ったぞー!

映画「映画大好きポンポさん」を観てきました。

 

面白い。映画として超面白い。


ナタリー可愛いし、画面が超綺麗。
構図や演出に変化を持たせて、話自体はどうしても地味な物語を派手に、ともすれば戦闘シーンかと思わせるほどの迫力を出してました。
…オーラと電流は想像できたとしても、まさか固有結(略
過剰演出といえなくもないんですが、根底にある熱さが「まさにそれ」なもので何ら違和感ありません。
「アニメとしての」楽しさが十分に描写されていました。

 

キャラクターの表情、動きが良かったのも高ポイント。

ジーンの挙動不審さ(猫背で目を合わせて会話できない、など)はアニメならではというか。コミュ障としては見てられないものがありました(苦笑
なのに映画の事になると…っていうのがまさに彼の特異性ではあるのですが、普段とのギャップが大き過ぎて特異性を際立たせる形になってたかな、と。
何せジーンが「どこまでやれるか」というのがこの映画のキモなので、そういう意味では十分以上に役目を果たしていたと思います。
(後でパンフレットを読んで分かりましたが、声優初挑戦の方だったとか。序盤の演技のたどたどしさ(これがコミュ障に感じられる)に納得すると同時に、終盤の演技を思うと「まさに1本の映画の中で成長してるのだ」と戦慄するものがありました)

 

ナタリーはとにかく可愛い(ナタリーの声優さんも初挑戦? マジか…)。
まずキャラデザが可愛いのはあるのですが、線の柔らかさや光の入れ方、表情の多彩さがもうホントに可愛い。今更ですが、萌えと言う他ない。
自信はないけど夢に対しては諦めない、一歩も引かない。周囲の大物と真っ向から渡り合う芯の強さも合わせ、どのシーンで見ても魅力的なのです。
ただ…真人間なんですよねぇ。この作品においては随一の。
だから、彼女がジーンと心を通わせるたび凄く辛くなる。「残念ながら君が好意を抱いている相手は映画しか愛せないヤツなんだよ」、と。
終盤のシーン、ナタリーがホントに可愛くてひたむきだからこそ、ホントに辛かった…。

なんというのかなぁ…。最初っから断言されてるんですけど、「幸せは創造の敵」の人達って幸せになれないのかなぁ、と哀しくなるのでした。
いや、我々とは違う幸せ、楽しさをジーンやポンポさんは手に入れているのでしょうけれど。「同じにはなれない」哀しさというか。
…それでも同じ夢を見れるなら、という幸せがありそうな気もしますが…それもそれで狂気かもしれません(そしてそれをナタリーに感じなくもない…)。

 

そういう意味では、ミスティアさんと和やかに過ごす(実際はハードトレーニングの)日々はホントに癒しでした…。
理想的な大人のブロンド美女(なのに優しいお姉さんのオーラ)が素朴な美少女と一つ屋根の下、とか、もうこれだけで鉄板でしょう。
今回ミスティアさんはそこまでの出番が無いのですが、強烈な存在感を見せてきます。
何せ超美人のセクシー女優というだけでなく…いやいや、ネタバレネタバレ。

 

ポンポさんも当然上手い、というか、「なるほど、こんな感じなのかポンポさんは」と思って、納得。
分かりやすいところでは「ポンポさんがきったぞー!」の言い回しが凄くストンと落ちました。
序盤、ちょっとロリっぽさが目立つように思いましたが、映画作りが本格的に動き出すと彼女のプロデューサーとして、ジーンのチューターとしての落ち着きがジワリと馴染んできて、すっかり安心。
大物プロデューサーの発言をいたずらっ子の表情で口にするのが何とも言えない魅力でした。
ただ1点難を上げるなら、「ポッキュポッキュ」が今一つ分からなかった点でしょうか(聞き逃しただけかもしれませんがw)

 

ブラドックさんはもう…ホントに大物感が凄い。これ完全に声優力だと思うんですが、実存力とでもいうか存在感がバチッと当ててくる。こういう人、シーン、物語、ありそう、観てみたいって思わせる感じです。
どちらかと言うと役者としてのブラドックさんより、「ブラドックさんが演じるダルベール」の説得力が強烈ではありましたが。

 

その他もろもろのキャラクター、物語含め、ホントに面白かった。
この映画のジーンが作った「マイスター」がどんな作品なのか、ホントに観てみたいとも思います(どんな風に編集したのか、を知りたい)。
入場特典もあるので是非もう1回は観たいですね。ナタリー可愛いし(大事な事なので3回言った)。

 

 

あ。

一つ懸念点として。

最後にポンポさんが「あのセリフ」を言ってしまった事がちょっと不安。

あれはむしろ原作2巻の…と思うので、それを言っちゃうと「ポンポさん2」が作られないのでは、と思ってしまいます(せっかくミスティアがあぁ言ってくれてるのに)。

というわけで、是非是非「ポンポさん2」の制作をお願いします(当然3まで)。

 

原作を知らない人も、「創作の面白さと狂気」に触れられる名作、絶対に損はしませんので、是非是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…この先ネタバレになるので、まだ映画を観てない方は読まないでください。特に漫画原作を読んだ上で観に行こうと思っている人は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。原作を知らない人が観れば、純粋、かつ完璧に楽しめると思うのです。

 

はっきり言って、映画版「ポンポさん」は漫画版とは別物です。
別の作品になってしまっています。

 

最初に重ねて言っておきますが、映画版「ポンポさん」は面白い。間違いなく。
但しそれは「映画として面白い」という事です。

 

更に細かく言うと、本作品の魅力というか本質は映画製作に賭ける映画人(クリエイター)、ひいてはジーンの狂気を描くことにあるわけですが…映画版でもジーンの「狂気」は描かれています。それが本質です。
ただ、映画版と漫画版では明確に違ってしまっているのです。
これが、どうしても私には引っかかってしまう。

単純に原作を蔑ろにしているのならばそういう作品だった、と割り切ってしまえばいいのですが、「原作を踏襲しつつ、別の狂気にしてしまった」というのが実に悩ましい。

 

具体的に何が異なるのか、というと、端的に言えば映画オリジナルの展開・キャラクターです。
原作ではクランクアップ後、ジーンは楽しい楽しい編集の時間を経て、完成に至るわけですが、映画版ではもうひと悶着起きてしまいます。
「自分自身の映画」の完成に執着するジーンは完成を延期してまで再撮影を望み…そのためにプロデューサーであるポンポさんは根回し、金策に苦心する事に。しかし、監督であるジーンが無名である事が災いし融資の交渉は難航し、あわやお蔵入り…という流れ。

 

ジーンが映画にこだわるあまり何もかもをご破算にしてしまいそうになる辺り、新たな狂気ではあります。この辺はまだ漫画版と大きく異なるとは言えません。
しかし、その後の展開はまさに「映画的」であり、方向性が変わりました。
言ってみれば、たった一人の漫画オタクの狂気が多くの人々に支持されてしまう狂気になってしまったのです。

 

残念ながら、ジーンが元々持っている映画への執着・執念というのはマジョリティに理解されるようなものではありません。マイノリティである彼の作り出した作品が結果的に受け入れられただけです。漫画版では。
しかし、映画ではジーンの執念(その場では狂気とは認識されなかったけれど)そのものに世間の共感が得られてしまった…これは大きな違いだと感じました。

 

そして、漫画版読者が絶対に期待しているあのシーン。あれは……はっきり言って漫画で見た時の衝撃はありません。

いや、原作が漫画として発表された時に仕組まれたギミックがあるので、そもそも映画では同等のインパクトを生む事が出来ませんから、映画に期待する事自体が無茶な話です(もちろん、私には思いつかないだけで天才ならばどうにかできるのかもしれませんが)。
また、恐らく私が思うに、上記の通り、映画版となるにあたり狂気の意味が変わった時点で最大の衝撃になるポイントが変わったのでしょう。だからあえて「あのシーン」をスチルではなく、流れの中の1部として描写したのだと思います。

 

それはつまり、漫画版でのジーン達(ポンポさんを含め)のマイスターを取る目的が「リリー(ナタリー)を最も美しく撮る」であったのに対し、映画版では違う目的になっている、という事を示していると言えるでしょう。

非常に限定された拘りとしての狂気が、映画を、自分自身の作品を作る事への拘りの狂気になったのです。

 

…重ね重ね、それが決して悪い判断だったとは思わないのです。もし私が漫画を読まず、いきなり映画版を観ていたなら、この展開に素直に興奮し「夢を追いかける事がこんなに熱いとは!!」などとコメントしていたと思いますし。
ですが、残念ながら私は漫画版のジーンのどうしようもない「自分自身のための」狂気を知っている。ナタリーの美しさを知っている。
映画版が面白く、またナタリーが非常に魅力的だったからこそ、原作通りの展開であったなら…と思わずにはいられないのです。


…ただ、その場合は上映時間が90分にならないかもしれないのですが(苦笑

Marpril全部のせ

Marprilの新曲・新MV「キミエモーション」の感想・ご紹介など。

 


www.youtube.com

 

贅沢すぎる何でもありのMV。誤解を恐れずに言えば、「Marprilとはこれだ!」という全てが詰まった作品です。
…誤解が怖いので補足すると(早速)、他の楽曲で歌声の力強さや透明感が、他のMVでダンスのカッコよさ、動画やラジオで面白さやゆるさが、それぞれ最高に楽しめます。が。
その全てが1本の作品の中に詰め込まれているというのがちょっと稀有。いや、これが初。
極論、これを見れば彼女らの全てが分かると言ってもいいのではないでしょうか。…あぁ、いや、立花の声のデカさと谷田の足癖の悪さは分からないですね(苦笑


楽曲のカッコよさ、おしゃれさについてはライブ「Do the City Hop VIP」での初お披露目時にガツンと叩きつけられていました。
音楽がよく分からない人間なのでアレコレ評するのは避けますが、切なげに見せておきながら狂おしく求める情熱を感じられるメロディと歌声に即「買うしか!」となりましたし、また新しいダンスモーションはどこを見ても「おぉ…」と感嘆するばかり(特に序盤の腕の振り上げが肩の上まで行くところ、グッときました)。

 

と。
歌・曲・ダンスの「カッコいい」Marprilを十分に見せつけておいて、MVでは更にプラスアルファ。
動画を再生して最初に目に映るのは、Augmented Reality(AR)を思わせるリアルと交わるMarprilの姿。たちまち「境」を見失った私に「同じ世界のどこかにいる」実感を与えてくる透明感と熱を帯びた歌声。
「時が止まった―」二人の声質の違い、ノビに合わせて画面が前後するとこ、思わず「うっわ、すごいな」とこぼしてしまうほど引き込まれてました(ナイスドヤ顔)。

 

幻想的な画面の中でカッコよく歌い、踊る二人。
かと思っていたら、さりげなく差し込まれる可愛いワンカット。
……いや、ほんとに可愛いんですよ。可愛いとしか言いようがない写真が使われてて…ホントにいいのか、これは(?)
覗き込むポーズとかウィンクとか…あんた達、そんな、まるでアイドルみたいな真似して大丈夫なのか…? これから面白動画やグダグダラジオやっていけるのか…?(謎の心配(真剣))

 

また、可愛いとはちょっと違うのですが(可愛いけど(どっちなんだ))、ところどころでやってる謎ムーブがこれまた和むんです。
ホンットに意味不明なんだけど、でもこれ二人なら普通にやってると確信出来ます(動画で無意味に動き回ってるし)。

 

この辺の「可愛い」「ゆるい」カットが曲調がポップになるところと合っていてホントに上手い。オシャレでカッコいいところは徹底してクールに、和ませるところはさりげなくソフトに。音も画もピッタリと合わさってて楽しさだけに集中できてしまいます。

 

更に更に。
まさかの、YES百合営業。
…正直びっくり。違和感なくて。
後日、ラジオでビジフレの二人が収録時の悪戦苦闘っぷりを悶絶しながら語られていましたが、なるほど…素晴らしい出来でした(視聴者の立場)。
とはいえ、百合営業ですからほどほどにするのがいいのかなー、と(本音は早口でガーーーーッと語りたいのだけど自重)

 

後奏時のカットを切り替えてく演出も見事の一言に尽きます。
美しくも盛り上がるメロディに合わせて、ゆっくりと開いていく一輪の花、目まぐるしい二人の表情、しぐさ…何というか満ち足りた気持ちで曲を聞き終えていく感じがします。

 

その上でラスト、ビジフレ二人のやり取りが実にMarpril。
いわばサイレントで日常の一コマを描いている形になりますが、ファンが見れば「あー、確かにこういうのだよね」としっくりきます。解釈一致。
ラジオで二人があてたアテレコ(?)に「そうそう、まさにそう」と納得したのは私だけではないはずです。
もしまだMarprilを知らない方。お分かりいただけたでしょうか。こういうビジフレなんです。


このMV、最初に書いた通りMarprilの魅力をこれでもかと詰め込んだものなので、ともすれば何を見ているのか混乱してしまうかもしれません。
しかし、「非現実的な幻想」という(かなり大きな)枠の中に捉える事によって、ただ彼女たちの魅力だけを楽しめるようになってる気がします。
そして、最後の寸劇(寸劇言うな)で視聴者は日常に戻ってくる。いやぁ…ホント良くできている。


細かい話はともかくとして、とにかく凄いものを観て、聴いたという気持ちでいっぱいなのです。
是非、より多くの人がこの満足感を味わってほしいなと願ってやみません。

(ビジフレ達のフォロー、Marprilのチャンネル登録よろしくお願いします)

諦めきれないものがあるのなら

岩本町芸能社のVRアイドル・えのぐと芸に…バーチャル・デュオ・アーティスト・Marprilのツーマンライブ、「ゼログラビティユニオン」を観た感想など。

 

良かった。ホントに良かった。

もうひたすら浸って観てられた。

 

ニコニコ動画タイムシフトで視聴したわけですが、リアルタイムライブではありませんから極論、流しっぱなしでながら見もできる媒体です。しかしできなかった。ずっと視線を奪われてました。

 

色んな意味でライブ感満点で目が離せない、演者一人一人の動きも違うし、見どころばかり。何より、歌う事、踊る事、そしてこの場にいる皆でライブをする事が楽しくて仕方ないという雰囲気。観てて素直に「あぁ、楽しいなぁ」って思えるのが心地よかった。

 

細かく言うと、ライブならではのフォーメーションやダンスのキレ、声の出し方なども見どころだったのですが、何よりツーマンライブとしての魅力にあふれてました。

オープニングからえのぐとMarprilを対比する曲順で温度差(これ、正しい用法じゃないと思うけどw)を感じさせ、それぞれの個性を際立たせておいて…すいません、以下ネタバレです。

(すでにタイムシフトは終了していますが、一応念のために)

 

 

 

 

 

それぞれの曲をシャッフル・カバーして歌う事で、違う魅力を引き出してるのが素晴らしいんですよ。

えのぐにこんなかっこよさ、ダンサブルな面があったのか、と。

Marprilがこんなに可愛いなんて、と。

 

特にラストのメドレー。

怒涛のようにお互いの曲をシャッフルして叩きつけられると、もう何が何やら。

アイドルのライブを観てるのか、ダンスアーティストのパフォーマンスを観てるのかわけが分からなくなります。でもその混乱具合が楽しくって仕方ない。

環のシンフォニア、ホンットかっこよかったですねぇ。歌声もそうですが、手の振りが凄くクール。

谷田・立花、もれなく可愛かった……んですが、谷田ぁ!w>常夏

 

そしてメンバー全員曲、「ゼログラビティユニオン」。

ライブの表題曲を持ってくるという仕込みで驚きを与えつつ、背景演出が尊過ぎて、何も言えない。更に曲そのものがスピード感、歌詞、全てにおいて素晴らし過ぎて、もう。

 

ライブはその時だけの「生もの」だとずっと思っていました。今も思っています。だから何度も繰り返してみるものではない、と。

でも、このライブは何度だって観たい。実際、最終日だけでも4周してましたし。そのくらい見どころばかりで…。

 

ライブを収めた円盤、ホントに欲しいです。言い値で買おう、ってコメントありましたが、同意同意。

せめて今回の楽曲を収めた音源を、どうか。

 

 

そんな感じでホントに楽しくて、前向きになれるライブでした。

ただ一つ残念なのは、完全に楽しむにはどうしても「事前にえのぐとMarprilを知っている」必要があるなぁ、という点で。新規さんにオススメした場合、エモさ、尊さの全てを分かってはもらえないかも…。

 

頑張って推していきたいと思います。

 

 

そして是非2021年は、皆で、大きな箱で、リアルライブを!

Sincerely

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」観てきました。

 

凄い……凄過ぎる。美しさがえげつない。
こんな美人が可愛いとかやり過ぎにもほどがある。

 

とにかく画面の力が圧倒的でした。
綺麗・美しいというだけでなく、風の動きや光の差し方、目線や指先の動きなど、とにかくありとあらゆる目に映るものに説得力があって、本当に隙がない。
…どうも分析厨な見方をしてしまうのですが、つまりは不自然な点がないので作品が描きたいもの、見ていたいものだけをストレス無く観れたという感じです。
ではその「描きたいもの」って何かと言うと、恐らく「ヴァイオレット」なんだろうな、と。

 

主人公(ヒロイン)であるところのヴァイオレットが美しいというのはもはや語るまでもないのですが、無表情(に見える)で崩れない美貌、整った所作…が揺れる様、彼女が抑えきれない求めてやまない気持ちに突き動かされて見せる人間らしさ、少女らしさがこれでもかと描かれているのです。
いやもう、ただ眺めているだけでも満足するルックスだというのに、冷静沈着はどこへやら、凄い圧で詰めてきたり、うつむいてみたり…。
セリフじゃなく、キャラの仕草やカメラワーク、声色での表現が染みてきます。

 

特に、ヴァイオレットがこう………口をあわあわさせてるとこがね。たまらなくてね……泣くしかない。

 

キャラのアップ、更には目や口元といった部分へピントを合わせた構図・演出が多いのも印象的で、人と人の会話、感情のやり取りに重きを置いている感じがいいんですよね。更に声優さんの演技も素晴らしく、溜め、イントネーションで感じさせてきます。特にヴァイオレットの(以下似たような話)


正直なところ、シナリオというか話としては目新しいものではありません。
淡々と普通の日々を描いている物語ですので、強烈に主張するアクシデントや事件もない。派手さには欠ける。
でもだからこそ、登場人物がどんなにヴァイオレットを思っているかがじっくりと描かれていて、もどかしかったり…もどかしかったり!
…ホントにね。「この…大馬鹿野郎!!」って言いたくもなるというかね。いや、私があの場にいたら蹴り開けて殴りこんでたと思うけども…(苦笑)
「このヘタレ!! そんなの悩んで気に病むくらいなら、だからこそ責任とるくらいの気概を見せろ!!」と(ネタバレ…?)

 

閑話休題
ヴァイオレット以外もとにかく可愛い。っていうか、全てのキャラが可愛いというか魅力的。じーちゃんばーちゃんも可愛いし、子供たちの可愛さときたら流石の京アニクオリティ。…何故か「あっ、京アニだ」って感じるのが子供のキャラデザなんですよねぇ…いや、別にヤバい思想的なアレはないんですけどね?
個人的にはアイリスが可愛い。容貌もだけど色々鬱屈しつつもカラッとしてるのが良い。…また良いシーンもってくしねぇ…。
ユリスとリュカは実になんというか……可愛いねぇ(危険
あと大佐はナイスツンデレ。ただ、デレのタイミングがヤバ過ぎて、「まさか大佐ルート…?」とか思っちゃうんで勘弁していただきたい(苦


そんなわけで良い映画でした。
想いを伝える事の大切さ、大事さを思わされる一作。上映時間が若干長いですが、ずっと惹き込まれて観ていられます。
テレビ版を知らなくても楽しめるので、気になった方は是非ご覧あれ!(…というわけで、これからテレビ版観ようかな、と(苦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 


それにしても。
……光源氏かましておきながら、この体たらく。マジでヘタれて逃げだしたようにしか見えないぞ?
ていうか、幼女の時点で(以下検閲)
あんな美人が自分を追いかけてきてくれたって時点で普通……ってあぁそうか。ヴァイオレットの姿は見てないんだなぁ…。