Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

ポンポさんをまった観ったぞー!

以下ネタバレするので観てない方はお戻り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり漫画版と映画版では全く別物なのだなぁと再確認。


そしてそれは決して悪い事ではなく…本当に何というか…うーん。
どちらが好きという事でもなく、どっちも好き。でもホントに気になって仕方がない違いなのです。

 

漫画版のジーンの狂気は誰かのためなどと言う「他」を意識したものはありません。ひたすらに自分の好きを追及するが故の「己」のためだけの狂気です。
しかし、映画の彼は「誰かのために」作品を作れてしまった。それが目的になってしまった。…もはや別人です。


その結果、映画のジーンには良い映画を作る事以外を切り捨てる事に苦しみが生まれ、苦しみながらも切り捨て、前に進む…そんな求道者のような、ある種ヒロイックすら感じてしまいました。
音楽に殉じた(死んでないけど)ダルベールと重ねる事で更にそれを強調し、ジーンがそんな高みに昇り詰めていく過程を描いていたように思います。

 

多分、きっと。
映画のジーンについて引っかかってしまうのは、「かっこいい」からなんじゃないかな、と。
「かっこいい」と理解できてしまうから、「狂気」ではないと思ってしまうような気がします。

 

実際かっこいいんですよねぇ、覚醒して闇のオーラをまといながらバッサバッサとシーンを切っていくジーン。挿入歌の効果もあってテンション上がりまくりです。
我が身を切るような痛みを堪え、それでも立ち止まる事なく前へ前へと突き進む…熱過ぎて涙が。
…あまり良い表現ではありませんが、正直、「ガンダムUC」を観てた時の感覚を思い出してました。


そんなわけで、ホントに好きなんです。映画版「ポンポさん」。
だけど、だけど…なんか、ナタリーが目立たなくなっちゃってるのが惜しくて…!(あれ?

正直、ナタリーのウスイホンが欲しい…(年齢制限はこだわらないので(笑

こだわりと人の縁

「ローズメイカー~奇跡のバラ~」を観てきたので感想など。

 

バラ作りの才能に溢れた主人公・エヴでしたが、時流・ライバル会社の台頭などにより自らのバラ園の経営が悪化。
満足に人も雇えない台所事情から、訳アリなので安く雇えるフレッド、サミーナ、ナデージュを迎え入れるのでした。
園芸の経験が皆無の3人は(当然)作業もできない、それどころか誤って商品を台無しにしてしまう始末。
この危機を彼らはどうやって乗り越えるのか―と言ったお話。


いわゆるどん底味わった勝ち目ゼロの状態からの逆転劇、というヤツです。

 

登場人物が皆、問題を抱えているのですが、共通しているのは人との関わり合いが希薄だという事。
どんなに優れた能力を持っていても一人ではそれを活かせない。
居場所が無く、寂しさを抱えていても癒すことができない。

そんな人達がバラの育種というテーマを通し互いに出来る事を探し、分かり合い、新しい自分に気づいていく過程を失敗や笑いを絡めて描いていました。
ラストシーン、あえて口にしない気持ちが、登場人物皆の成長と良い変化を感じさせてジンときました。

 

…とは言うものの、流石にそれは…っていうのはある(苦笑<序盤のアレ

 

一応フレッドは更生しようとしてるんだから、そこは譲っちゃいけないとこだと思うんですよねぇ…(モヤっと

ポンポさんを観ったぞー!

映画「映画大好きポンポさん」を観てきました。

 

面白い。映画として超面白い。


ナタリー可愛いし、画面が超綺麗。
構図や演出に変化を持たせて、話自体はどうしても地味な物語を派手に、ともすれば戦闘シーンかと思わせるほどの迫力を出してました。
…オーラと電流は想像できたとしても、まさか固有結(略
過剰演出といえなくもないんですが、根底にある熱さが「まさにそれ」なもので何ら違和感ありません。
「アニメとしての」楽しさが十分に描写されていました。

 

キャラクターの表情、動きが良かったのも高ポイント。

ジーンの挙動不審さ(猫背で目を合わせて会話できない、など)はアニメならではというか。コミュ障としては見てられないものがありました(苦笑
なのに映画の事になると…っていうのがまさに彼の特異性ではあるのですが、普段とのギャップが大き過ぎて特異性を際立たせる形になってたかな、と。
何せジーンが「どこまでやれるか」というのがこの映画のキモなので、そういう意味では十分以上に役目を果たしていたと思います。
(後でパンフレットを読んで分かりましたが、声優初挑戦の方だったとか。序盤の演技のたどたどしさ(これがコミュ障に感じられる)に納得すると同時に、終盤の演技を思うと「まさに1本の映画の中で成長してるのだ」と戦慄するものがありました)

 

ナタリーはとにかく可愛い(ナタリーの声優さんも初挑戦? マジか…)。
まずキャラデザが可愛いのはあるのですが、線の柔らかさや光の入れ方、表情の多彩さがもうホントに可愛い。今更ですが、萌えと言う他ない。
自信はないけど夢に対しては諦めない、一歩も引かない。周囲の大物と真っ向から渡り合う芯の強さも合わせ、どのシーンで見ても魅力的なのです。
ただ…真人間なんですよねぇ。この作品においては随一の。
だから、彼女がジーンと心を通わせるたび凄く辛くなる。「残念ながら君が好意を抱いている相手は映画しか愛せないヤツなんだよ」、と。
終盤のシーン、ナタリーがホントに可愛くてひたむきだからこそ、ホントに辛かった…。

なんというのかなぁ…。最初っから断言されてるんですけど、「幸せは創造の敵」の人達って幸せになれないのかなぁ、と哀しくなるのでした。
いや、我々とは違う幸せ、楽しさをジーンやポンポさんは手に入れているのでしょうけれど。「同じにはなれない」哀しさというか。
…それでも同じ夢を見れるなら、という幸せがありそうな気もしますが…それもそれで狂気かもしれません(そしてそれをナタリーに感じなくもない…)。

 

そういう意味では、ミスティアさんと和やかに過ごす(実際はハードトレーニングの)日々はホントに癒しでした…。
理想的な大人のブロンド美女(なのに優しいお姉さんのオーラ)が素朴な美少女と一つ屋根の下、とか、もうこれだけで鉄板でしょう。
今回ミスティアさんはそこまでの出番が無いのですが、強烈な存在感を見せてきます。
何せ超美人のセクシー女優というだけでなく…いやいや、ネタバレネタバレ。

 

ポンポさんも当然上手い、というか、「なるほど、こんな感じなのかポンポさんは」と思って、納得。
分かりやすいところでは「ポンポさんがきったぞー!」の言い回しが凄くストンと落ちました。
序盤、ちょっとロリっぽさが目立つように思いましたが、映画作りが本格的に動き出すと彼女のプロデューサーとして、ジーンのチューターとしての落ち着きがジワリと馴染んできて、すっかり安心。
大物プロデューサーの発言をいたずらっ子の表情で口にするのが何とも言えない魅力でした。
ただ1点難を上げるなら、「ポッキュポッキュ」が今一つ分からなかった点でしょうか(聞き逃しただけかもしれませんがw)

 

ブラドックさんはもう…ホントに大物感が凄い。これ完全に声優力だと思うんですが、実存力とでもいうか存在感がバチッと当ててくる。こういう人、シーン、物語、ありそう、観てみたいって思わせる感じです。
どちらかと言うと役者としてのブラドックさんより、「ブラドックさんが演じるダルベール」の説得力が強烈ではありましたが。

 

その他もろもろのキャラクター、物語含め、ホントに面白かった。
この映画のジーンが作った「マイスター」がどんな作品なのか、ホントに観てみたいとも思います(どんな風に編集したのか、を知りたい)。
入場特典もあるので是非もう1回は観たいですね。ナタリー可愛いし(大事な事なので3回言った)。

 

 

あ。

一つ懸念点として。

最後にポンポさんが「あのセリフ」を言ってしまった事がちょっと不安。

あれはむしろ原作2巻の…と思うので、それを言っちゃうと「ポンポさん2」が作られないのでは、と思ってしまいます(せっかくミスティアがあぁ言ってくれてるのに)。

というわけで、是非是非「ポンポさん2」の制作をお願いします(当然3まで)。

 

原作を知らない人も、「創作の面白さと狂気」に触れられる名作、絶対に損はしませんので、是非是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…この先ネタバレになるので、まだ映画を観てない方は読まないでください。特に漫画原作を読んだ上で観に行こうと思っている人は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。原作を知らない人が観れば、純粋、かつ完璧に楽しめると思うのです。

 

はっきり言って、映画版「ポンポさん」は漫画版とは別物です。
別の作品になってしまっています。

 

最初に重ねて言っておきますが、映画版「ポンポさん」は面白い。間違いなく。
但しそれは「映画として面白い」という事です。

 

更に細かく言うと、本作品の魅力というか本質は映画製作に賭ける映画人(クリエイター)、ひいてはジーンの狂気を描くことにあるわけですが…映画版でもジーンの「狂気」は描かれています。それが本質です。
ただ、映画版と漫画版では明確に違ってしまっているのです。
これが、どうしても私には引っかかってしまう。

単純に原作を蔑ろにしているのならばそういう作品だった、と割り切ってしまえばいいのですが、「原作を踏襲しつつ、別の狂気にしてしまった」というのが実に悩ましい。

 

具体的に何が異なるのか、というと、端的に言えば映画オリジナルの展開・キャラクターです。
原作ではクランクアップ後、ジーンは楽しい楽しい編集の時間を経て、完成に至るわけですが、映画版ではもうひと悶着起きてしまいます。
「自分自身の映画」の完成に執着するジーンは完成を延期してまで再撮影を望み…そのためにプロデューサーであるポンポさんは根回し、金策に苦心する事に。しかし、監督であるジーンが無名である事が災いし融資の交渉は難航し、あわやお蔵入り…という流れ。

 

ジーンが映画にこだわるあまり何もかもをご破算にしてしまいそうになる辺り、新たな狂気ではあります。この辺はまだ漫画版と大きく異なるとは言えません。
しかし、その後の展開はまさに「映画的」であり、方向性が変わりました。
言ってみれば、たった一人の漫画オタクの狂気が多くの人々に支持されてしまう狂気になってしまったのです。

 

残念ながら、ジーンが元々持っている映画への執着・執念というのはマジョリティに理解されるようなものではありません。マイノリティである彼の作り出した作品が結果的に受け入れられただけです。漫画版では。
しかし、映画ではジーンの執念(その場では狂気とは認識されなかったけれど)そのものに世間の共感が得られてしまった…これは大きな違いだと感じました。

 

そして、漫画版読者が絶対に期待しているあのシーン。あれは……はっきり言って漫画で見た時の衝撃はありません。

いや、原作が漫画として発表された時に仕組まれたギミックがあるので、そもそも映画では同等のインパクトを生む事が出来ませんから、映画に期待する事自体が無茶な話です(もちろん、私には思いつかないだけで天才ならばどうにかできるのかもしれませんが)。
また、恐らく私が思うに、上記の通り、映画版となるにあたり狂気の意味が変わった時点で最大の衝撃になるポイントが変わったのでしょう。だからあえて「あのシーン」をスチルではなく、流れの中の1部として描写したのだと思います。

 

それはつまり、漫画版でのジーン達(ポンポさんを含め)のマイスターを取る目的が「リリー(ナタリー)を最も美しく撮る」であったのに対し、映画版では違う目的になっている、という事を示していると言えるでしょう。

非常に限定された拘りとしての狂気が、映画を、自分自身の作品を作る事への拘りの狂気になったのです。

 

…重ね重ね、それが決して悪い判断だったとは思わないのです。もし私が漫画を読まず、いきなり映画版を観ていたなら、この展開に素直に興奮し「夢を追いかける事がこんなに熱いとは!!」などとコメントしていたと思いますし。
ですが、残念ながら私は漫画版のジーンのどうしようもない「自分自身のための」狂気を知っている。ナタリーの美しさを知っている。
映画版が面白く、またナタリーが非常に魅力的だったからこそ、原作通りの展開であったなら…と思わずにはいられないのです。


…ただ、その場合は上映時間が90分にならないかもしれないのですが(苦笑

Marpril全部のせ

Marprilの新曲・新MV「キミエモーション」の感想・ご紹介など。

 


www.youtube.com

 

贅沢すぎる何でもありのMV。誤解を恐れずに言えば、「Marprilとはこれだ!」という全てが詰まった作品です。
…誤解が怖いので補足すると(早速)、他の楽曲で歌声の力強さや透明感が、他のMVでダンスのカッコよさ、動画やラジオで面白さやゆるさが、それぞれ最高に楽しめます。が。
その全てが1本の作品の中に詰め込まれているというのがちょっと稀有。いや、これが初。
極論、これを見れば彼女らの全てが分かると言ってもいいのではないでしょうか。…あぁ、いや、立花の声のデカさと谷田の足癖の悪さは分からないですね(苦笑


楽曲のカッコよさ、おしゃれさについてはライブ「Do the City Hop VIP」での初お披露目時にガツンと叩きつけられていました。
音楽がよく分からない人間なのでアレコレ評するのは避けますが、切なげに見せておきながら狂おしく求める情熱を感じられるメロディと歌声に即「買うしか!」となりましたし、また新しいダンスモーションはどこを見ても「おぉ…」と感嘆するばかり(特に序盤の腕の振り上げが肩の上まで行くところ、グッときました)。

 

と。
歌・曲・ダンスの「カッコいい」Marprilを十分に見せつけておいて、MVでは更にプラスアルファ。
動画を再生して最初に目に映るのは、Augmented Reality(AR)を思わせるリアルと交わるMarprilの姿。たちまち「境」を見失った私に「同じ世界のどこかにいる」実感を与えてくる透明感と熱を帯びた歌声。
「時が止まった―」二人の声質の違い、ノビに合わせて画面が前後するとこ、思わず「うっわ、すごいな」とこぼしてしまうほど引き込まれてました(ナイスドヤ顔)。

 

幻想的な画面の中でカッコよく歌い、踊る二人。
かと思っていたら、さりげなく差し込まれる可愛いワンカット。
……いや、ほんとに可愛いんですよ。可愛いとしか言いようがない写真が使われてて…ホントにいいのか、これは(?)
覗き込むポーズとかウィンクとか…あんた達、そんな、まるでアイドルみたいな真似して大丈夫なのか…? これから面白動画やグダグダラジオやっていけるのか…?(謎の心配(真剣))

 

また、可愛いとはちょっと違うのですが(可愛いけど(どっちなんだ))、ところどころでやってる謎ムーブがこれまた和むんです。
ホンットに意味不明なんだけど、でもこれ二人なら普通にやってると確信出来ます(動画で無意味に動き回ってるし)。

 

この辺の「可愛い」「ゆるい」カットが曲調がポップになるところと合っていてホントに上手い。オシャレでカッコいいところは徹底してクールに、和ませるところはさりげなくソフトに。音も画もピッタリと合わさってて楽しさだけに集中できてしまいます。

 

更に更に。
まさかの、YES百合営業。
…正直びっくり。違和感なくて。
後日、ラジオでビジフレの二人が収録時の悪戦苦闘っぷりを悶絶しながら語られていましたが、なるほど…素晴らしい出来でした(視聴者の立場)。
とはいえ、百合営業ですからほどほどにするのがいいのかなー、と(本音は早口でガーーーーッと語りたいのだけど自重)

 

後奏時のカットを切り替えてく演出も見事の一言に尽きます。
美しくも盛り上がるメロディに合わせて、ゆっくりと開いていく一輪の花、目まぐるしい二人の表情、しぐさ…何というか満ち足りた気持ちで曲を聞き終えていく感じがします。

 

その上でラスト、ビジフレ二人のやり取りが実にMarpril。
いわばサイレントで日常の一コマを描いている形になりますが、ファンが見れば「あー、確かにこういうのだよね」としっくりきます。解釈一致。
ラジオで二人があてたアテレコ(?)に「そうそう、まさにそう」と納得したのは私だけではないはずです。
もしまだMarprilを知らない方。お分かりいただけたでしょうか。こういうビジフレなんです。


このMV、最初に書いた通りMarprilの魅力をこれでもかと詰め込んだものなので、ともすれば何を見ているのか混乱してしまうかもしれません。
しかし、「非現実的な幻想」という(かなり大きな)枠の中に捉える事によって、ただ彼女たちの魅力だけを楽しめるようになってる気がします。
そして、最後の寸劇(寸劇言うな)で視聴者は日常に戻ってくる。いやぁ…ホント良くできている。


細かい話はともかくとして、とにかく凄いものを観て、聴いたという気持ちでいっぱいなのです。
是非、より多くの人がこの満足感を味わってほしいなと願ってやみません。

(ビジフレ達のフォロー、Marprilのチャンネル登録よろしくお願いします)

諦めきれないものがあるのなら

岩本町芸能社のVRアイドル・えのぐと芸に…バーチャル・デュオ・アーティスト・Marprilのツーマンライブ、「ゼログラビティユニオン」を観た感想など。

 

良かった。ホントに良かった。

もうひたすら浸って観てられた。

 

ニコニコ動画タイムシフトで視聴したわけですが、リアルタイムライブではありませんから極論、流しっぱなしでながら見もできる媒体です。しかしできなかった。ずっと視線を奪われてました。

 

色んな意味でライブ感満点で目が離せない、演者一人一人の動きも違うし、見どころばかり。何より、歌う事、踊る事、そしてこの場にいる皆でライブをする事が楽しくて仕方ないという雰囲気。観てて素直に「あぁ、楽しいなぁ」って思えるのが心地よかった。

 

細かく言うと、ライブならではのフォーメーションやダンスのキレ、声の出し方なども見どころだったのですが、何よりツーマンライブとしての魅力にあふれてました。

オープニングからえのぐとMarprilを対比する曲順で温度差(これ、正しい用法じゃないと思うけどw)を感じさせ、それぞれの個性を際立たせておいて…すいません、以下ネタバレです。

(すでにタイムシフトは終了していますが、一応念のために)

 

 

 

 

 

それぞれの曲をシャッフル・カバーして歌う事で、違う魅力を引き出してるのが素晴らしいんですよ。

えのぐにこんなかっこよさ、ダンサブルな面があったのか、と。

Marprilがこんなに可愛いなんて、と。

 

特にラストのメドレー。

怒涛のようにお互いの曲をシャッフルして叩きつけられると、もう何が何やら。

アイドルのライブを観てるのか、ダンスアーティストのパフォーマンスを観てるのかわけが分からなくなります。でもその混乱具合が楽しくって仕方ない。

環のシンフォニア、ホンットかっこよかったですねぇ。歌声もそうですが、手の振りが凄くクール。

谷田・立花、もれなく可愛かった……んですが、谷田ぁ!w>常夏

 

そしてメンバー全員曲、「ゼログラビティユニオン」。

ライブの表題曲を持ってくるという仕込みで驚きを与えつつ、背景演出が尊過ぎて、何も言えない。更に曲そのものがスピード感、歌詞、全てにおいて素晴らし過ぎて、もう。

 

ライブはその時だけの「生もの」だとずっと思っていました。今も思っています。だから何度も繰り返してみるものではない、と。

でも、このライブは何度だって観たい。実際、最終日だけでも4周してましたし。そのくらい見どころばかりで…。

 

ライブを収めた円盤、ホントに欲しいです。言い値で買おう、ってコメントありましたが、同意同意。

せめて今回の楽曲を収めた音源を、どうか。

 

 

そんな感じでホントに楽しくて、前向きになれるライブでした。

ただ一つ残念なのは、完全に楽しむにはどうしても「事前にえのぐとMarprilを知っている」必要があるなぁ、という点で。新規さんにオススメした場合、エモさ、尊さの全てを分かってはもらえないかも…。

 

頑張って推していきたいと思います。

 

 

そして是非2021年は、皆で、大きな箱で、リアルライブを!

Sincerely

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」観てきました。

 

凄い……凄過ぎる。美しさがえげつない。
こんな美人が可愛いとかやり過ぎにもほどがある。

 

とにかく画面の力が圧倒的でした。
綺麗・美しいというだけでなく、風の動きや光の差し方、目線や指先の動きなど、とにかくありとあらゆる目に映るものに説得力があって、本当に隙がない。
…どうも分析厨な見方をしてしまうのですが、つまりは不自然な点がないので作品が描きたいもの、見ていたいものだけをストレス無く観れたという感じです。
ではその「描きたいもの」って何かと言うと、恐らく「ヴァイオレット」なんだろうな、と。

 

主人公(ヒロイン)であるところのヴァイオレットが美しいというのはもはや語るまでもないのですが、無表情(に見える)で崩れない美貌、整った所作…が揺れる様、彼女が抑えきれない求めてやまない気持ちに突き動かされて見せる人間らしさ、少女らしさがこれでもかと描かれているのです。
いやもう、ただ眺めているだけでも満足するルックスだというのに、冷静沈着はどこへやら、凄い圧で詰めてきたり、うつむいてみたり…。
セリフじゃなく、キャラの仕草やカメラワーク、声色での表現が染みてきます。

 

特に、ヴァイオレットがこう………口をあわあわさせてるとこがね。たまらなくてね……泣くしかない。

 

キャラのアップ、更には目や口元といった部分へピントを合わせた構図・演出が多いのも印象的で、人と人の会話、感情のやり取りに重きを置いている感じがいいんですよね。更に声優さんの演技も素晴らしく、溜め、イントネーションで感じさせてきます。特にヴァイオレットの(以下似たような話)


正直なところ、シナリオというか話としては目新しいものではありません。
淡々と普通の日々を描いている物語ですので、強烈に主張するアクシデントや事件もない。派手さには欠ける。
でもだからこそ、登場人物がどんなにヴァイオレットを思っているかがじっくりと描かれていて、もどかしかったり…もどかしかったり!
…ホントにね。「この…大馬鹿野郎!!」って言いたくもなるというかね。いや、私があの場にいたら蹴り開けて殴りこんでたと思うけども…(苦笑)
「このヘタレ!! そんなの悩んで気に病むくらいなら、だからこそ責任とるくらいの気概を見せろ!!」と(ネタバレ…?)

 

閑話休題
ヴァイオレット以外もとにかく可愛い。っていうか、全てのキャラが可愛いというか魅力的。じーちゃんばーちゃんも可愛いし、子供たちの可愛さときたら流石の京アニクオリティ。…何故か「あっ、京アニだ」って感じるのが子供のキャラデザなんですよねぇ…いや、別にヤバい思想的なアレはないんですけどね?
個人的にはアイリスが可愛い。容貌もだけど色々鬱屈しつつもカラッとしてるのが良い。…また良いシーンもってくしねぇ…。
ユリスとリュカは実になんというか……可愛いねぇ(危険
あと大佐はナイスツンデレ。ただ、デレのタイミングがヤバ過ぎて、「まさか大佐ルート…?」とか思っちゃうんで勘弁していただきたい(苦


そんなわけで良い映画でした。
想いを伝える事の大切さ、大事さを思わされる一作。上映時間が若干長いですが、ずっと惹き込まれて観ていられます。
テレビ版を知らなくても楽しめるので、気になった方は是非ご覧あれ!(…というわけで、これからテレビ版観ようかな、と(苦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 


それにしても。
……光源氏かましておきながら、この体たらく。マジでヘタれて逃げだしたようにしか見えないぞ?
ていうか、幼女の時点で(以下検閲)
あんな美人が自分を追いかけてきてくれたって時点で普通……ってあぁそうか。ヴァイオレットの姿は見てないんだなぁ…。

妹がオタみたいなこと言い出した

「この映画に出会えて、ホントありがとうって感じ!」
「…ぉ、ぉぅ…」

 

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を観てきました。妹さん、姪っ子2人と一緒に(隠れ蓑とかいうな。私は一人で映画見れる人種だ!!)

 

妹さんは漫画読むし、姪っ子達の影響もあってアニメも観なくはないのですが、いわゆるオタではありません。…でした。
もちろん私はオタク。ですが、幸いその辺については当たらず触らずという立場をとっていただいておりまして、姪っ子達に「おじさんは可哀想な人だからそっとしておいてあげて」と真綿で締めるように拒絶されたりはしておりません。ていうか私の部屋に入ってこないでくれ。寿命が縮む。

 

閑話休題

 

それが突然どうした事か。あっさり「〇〇年の人生において最高の映画(本人の名誉のため数字は伏せる)」「こんなに泣いた作品はない」「もう何を言っても言葉が追い付かない」などとテンション高めで言い放つ始末。
真正のオタとしては「wwww語彙www力wwwwww」などと返したくなるところですが、家族的社会的ペルソナもあるのでそこはぐっと我慢します…というより、そんなトーク力(?)がない。
その結果、冒頭の若干引いたリアクションを取らざるを得なくなったわけです。…身内が突然オタ化するとこうまで戸惑うものなのか…。…いや、オタと言うにはまだ…(何らかの葛藤)

 

更に閑話休題

 

感想としましては。

「最高…最高だ…」と心中で連呼しながら滂沱したという事実。

 

いやもう…最高かよと。たまらんわー凄すぎるわー。もうね、炭治郎がガーッと盛り上がるとことか強いんですよ。最高かよと。
当然煉獄さんも強過ぎてたまらんのですよ。好き。兄貴キャラとして極まり過ぎ(語彙力語彙力

 

(深呼吸)
…いやぁ…ぶっちゃけ、原作全部読んでますし、話の筋は重々承知なのですよね。誰がどうなるか、どこがクライマックスなのかもわかりきってる。ネタバレ上等なわけですよ。
なのに、まんまと、「あああああ…あああああ…」とか心中(略)。不織布マスクがビッタビタなんですわ。何なのこの圧倒的な訴求力。

珍しくソロじゃなかったもんで、上映後、デバフされまくった語彙力で妹さんと討議した結論としましては、「絵がキレイ」「超動く」「音楽が神」「声優が激熱」…「そりゃアニメだしな」と今ならツッコミ入れられるものでした。だが間違っていない。

 

個人的に映画・アニメとして見た「無限列車編」で一番強いのは、「声優さんの演技力」。
これはホントに漫画を読んだ時に脳内再生した声のイメージを圧倒しましたね。
漫画は漫画で色々と思う事がありましたけども、映画ではキャラの声に乗せて、余りにも多くの、強い感情が叩きつけられてきたように思います。改めて、「あぁそうか、あの時、炭治郎はこんな風に…」「煉獄さん…」と悟ったり、新たな思い入れの扉が開いたり。
今更言うのもなんですが、声優さんすげぇー。

 

更に言うと演出が良かった。間の取り方、構図。タメが効いてるというか。くるぞくるぞ、って思ってるところに間違いなく熱い衝撃がやってくる、という安心感と期待を叶えられる心地よさ。

 

何気にギャグパートの落とし方も良かったですね。…いや……炭治郎の「無意識」の後にアレは…うん…笑ったけどw

 

そんなこんなで大満足でした、「鬼滅の刃」。妹さんほど素直に「ありがとう」とは言えないけど、それでも観て良かったと思える作品です。

 

なんかね…昼ごはんを買いに入った□ーソンで思わず涙目になっちゃうくらい(^_^;

事前の予習はやった方がいいですが、観てない人も是非観てください!!

 

↓以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、無限列車のとこがすっごくもったいないなぁと思ったりもするわけですよ。
何気に凄い完成度というか、厭夢倒すとこまでの流れで十二分に長編として成立しうるカタルシスや葛藤、萌えが盛り込まれているわけで。
特に炭治郎の「家族を侮辱するなぁぁぁ!!!」とか最高じゃないですか(語彙力)。涙を流しながら切り捨ててきたものを、それでも大切に、大事にして怒る。何て主人公!!
精神攻撃はバトルものの常ではありますが、ここまで切ない、そして熱い描写はなかなかないように思いますね。六太の「おいてかないで!!」はもう…泣けましたわ。

 

あと、竈門家、皆が皆、ツラが良過ぎて困るw
無残への怒りが更に強まりますなぁ(なんか…

 

今回、どうしても善逸が割を食ってしまってるんですが、その分伊之助が大活躍。炭治郎とのコンビネーション(動き的にもやり取り的にも)が全くずれてなくて気持ちいい。
あと感情表現という点で分かりやすいので、色々と内に籠ってしまいそうな葛藤を表現してくれて非常に助かる。
姪っ子達には「アイツ、助けなくても良いと思う!」が大ウケでした(妹がたしなめてはいたけども)。
猪突猛進・脳筋の伊之助が炭治郎を傷つけた車掌を憎む、という単純だけどニヤニヤしちゃう描写が実にたまりません。

当然、ラストの涙も、彼らしい、他の誰とも違う悔しさ・悲しさを見せていて…いいなぁと。

 

厭夢の体内と化した列車内の戦闘は…グロいの一言なんですが、姪っ子達が目を伏せてたっていう表現もすっかり慣れちゃってる自分に気づいて苦笑い。こういうの、一部界隈では定番っていうか序の口なんだよなぁ…桑原桑原。
漫画ではなかなか感じられなかった「高さ」があって非常によかったかと。

 

あ、何気にアニメオリジナルの演出で上手いと思ったのは、「炭治郎の優しさ」の表現。
非常に無理なく、そして美しく表現できていましたねぇ。白眉の出来かと。……それに比べて善逸の無意識よw 割と本気で怖いよ、アレw

 

と…列車の描写、風景の速度感、閉鎖空間での死闘、200人もの人質…スリルとアクションが目いっぱい詰まった、ハリウッドアクションにも匹敵する無限列車……。

 

…を。
全部前振りにしちゃう煉獄さんがホント酷いw

 

もちろん、厭夢を倒すまでの流れが軽いわけではない。ただ、それより何より煉獄さんが凄過ぎるだけなのですわ。

 

いやもう…ホントに何なのこの人。
メタ的に言って活躍したのは、たかだか漫画1巻分、この映画にしたって途中ちょこちょこ、最後にドカン。作中時間で言ったら日暮れから夜明けまでの長くても10時間程度ですわ。
それなのに、それなのに圧倒的な存在感。キャラ力。訴えてくる力が凄過ぎる。
人の魅力というのは、過ごした時間で語られるものではないんでしょうねぇ…としみじみ思います(いや、そんなに冷静な心境ではないがw)。

 

ラストバトルの迫力、スピード感が素晴らしい。でも何より、「玖の型 煉獄」からの迫力ですよねぇ…。息もつかせぬ、結果を知っているのに、それでも「頑張れ!」と思わずにはいられない。
鳩尾を貫かれても、なお首を斬る、鬼を討とうとする執念。
煉獄さんとアカザ、吠えるシーン。正面から比較するように映す表現の熱さといったら。怯むアカザ、決して折れない煉獄さんの対比が素晴らしい。頑張れ煉獄さん!

 

冷徹な結果として。
煉獄さんは負けた。あと一歩のところまで追いつめていたとしても、上弦の参を討てなかった事は事実。そして自分はもうすぐ死ぬ。
煉獄さんの絶望感はいかほどだったろう。座り込んでもしまうだろう。

 

だけど、炭治郎が絶叫して…絶叫してくれて、きっと煉獄さんは救われたんだろうなぁ、と。
自分が頑張った事を認めてくれる、勝ったんだと言ってくれる、…そして、そんな後輩を守る事ができたと知る事ができて。
もう、あの炭治郎の叫びがホントに珠玉。これほどに悔しい叫びが他にあっただろうか。いやない。
零れ落ちる大粒の涙とアカザへの罵倒。悔しさと怒りが胸に突き刺さってくるんですよねぇ…だからこそ、煉獄さんの凄さが分かる。炭治郎達をここまで奮い立たせた煉獄さんへの思いが強くなる。

…そこまでの激しさ、熱さがあるからこそ、「こっちへおいで」と優しく呼びかける姿と声が…もうね、刺さるんです。

炭治郎の気持ちも分かる。煉獄さんが死んでしまう、止められない事実と向き合いながらそれでも抗いたくて…でも、煉獄さんの言葉を聞かなきゃならない。それが煉獄さんの願いだから。最期のチャンスだから。
燃え尽きるその時まで、大切な人達を案じ、後輩たちを叱咤し……信じていると語る漢の熱さ。
煉獄さん本人の演技、描写もさることながら、炭治郎と伊之助の演技が、どれだけ悔しく、悲しく、煉獄さんを思っているか鮮烈に表現していて、更に煉獄さんの魅力が強まるんですよねぇ…。
「煉獄さん、煉獄さん、……煉獄さん…」泣きながら呼びかける炭治郎の姿が、ホントにツボなんです。名前の重複呼びってその人への思い入れの深さを思わせて。


あの朝日の中のシーンは、とにかく悲しく、切なく……だけど美しい。

つくづく、もっと煉獄さんの活躍、見たかったなぁ。
外伝も良かったけど、でも個人的には炭治郎達と一緒に任務に当たったり修行したり…そういうのが…。
泣きそう。


…ある意味、この映画は単体で見ればバッドエンドなんだけど、それでも良かったなって思わせるのは凄く不思議。
悲しくても煉獄さんを知れた、という事は素敵な事だったなぁ…と。

 

 

とりあえず、煉獄さんのモデルが実在する、っていうのが最大の驚き(入場特典より)。
こんな人、実在するん…?!