Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

八つ当たり気味に

台風の影響か、片頭痛が辛いので映画をディスってみます。

普段はやらんのですけどもね…わざわざ敵を作るような真似をしたくはない、と思ってましたが、そもそも敵になるほど構ってくれる人もいな以下略。

 

先日の金曜ロードショーで「るろうに剣心 京都大火編」をやってたので、ながら見してたんです。

で……次週予告に入る頃にはモヤるモヤる。どうにも面白いと思えない、むしろつまら…いや、「嫌だなこれ」と感じてしまっており、なんだろうなーこれ。

一夜明け、久々に先輩(あだ名)と電話し、そこで色々ぶちまけてみて、「あぁなるほど」と腑に落ちたのですが。

 

つまり映画「るろうに剣心」は映画の「るろ剣」であって、漫画の「るろうに剣心」とは別物なのだ、という事です。

当たり前、と言いたいところなのですが、これが漫画版の大ファンである私にはいたく堪える事実になっているわけで。

原作のイメージがどうしても強く、それとのズレが折に触れては落差で私を追い込む。

二次元を三次元化する悲劇、については、奇跡的に剣心=佐藤健の再現度、魅力が素晴らしいのであまり気にしてないのですが(他はホントに辛抱する)、いわゆるバトルものである原作の戦闘シーンのニュアンスをまるで拾えていないのが辛い。

幸い(?)アクション映画として頑張っていて、戦闘シーンが全体の中でかなりの尺を占めているのですが(おかげでドラマパートの薄っぺらさが響く)、その悉くが「原作と違う…」とガッカリ感を与えてくるので逆に辛さを増加してくる感じです。

 

じゃあそのニュアンスの違いって何か、というなら、原作だと少年漫画の定番というか、1対1での必殺技(名前の付いた技)の撃ち合いという側面が強いのですが、映画版では多対1の乱戦、1対1でも乱撃となります。

この変更について、そうなってしまうのも分からなくはないのです。

というのも、リアルに考えて必殺技の名前を叫びながら数秒かけて攻撃を繰り出す、なんて殺陣はあり得ませんので。

だから、剣の振り、身のこなし、構図・カメラワークを目まぐるしく切り替えることで迫力を生む必要が出てくる……出てくるのは分かる、んだが。

 

その結果、ヒャッハー系の雑魚をひたすら殴りまわるだけ、ネームドキャラに対しても急所を狙わない手数が多いだけのチャンバラに終始。

挙句の果てにはワイヤーアクションで両手広げて斬撃を避けるとかさぁ…。

 

それ、剣劇? 剣術ですか?

日本刀を一刀流で扱うなら両手で振りなさいよ? 突き出した剣先でけん制するとか、フェンシングじゃないの?

 

…ってここまでの話を早口で先輩(あだ名)に語ったら、「それが最近のアクションなんだよなー。ほら、『ハイロー』とかさ」。

あー……。

 

そりゃ確かにそうだよね。

椿三十郎」よろしく、静と動、立ち合いの緊張感、一瞬の決着…なんてナウなヤングにはウケないだろうしなぁ…(もちろん、全くウケないわけじゃないと思いますが、一般的・商品的な価値として)。

 

もうその一言で、「あ、自分が今の映画についていけなくなったんだな」って気づいてしまって終了。

うぅ…もう古き良き時代劇は見れないのか…。

 

いや、そもそも劇場で見てないわけですけども。

 

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けどさー、いくら今のアクションについていけなくなったっていっても、映画版「牙突」の面白ワイヤーアクションはあり得ないだろー。

突き出した切っ先と進行方向のベクトルが合ってないってありえんやん?(オタ特有のめんどくさいこだわり)