Ceramic moon Plastic stars

大体漫画とかアニメの感想を書いてます。こう、妄想が溢れそうになった時の受け皿としても活用。

「新宿Private Eyes」のネタバレするよ!

今作において一番残念な点は、「海坊主がトラップを使わない」ってとこなんですよね。重火器使い、パワーファイターって感じで終わっちゃったのが惜しい(いや、十分カッコイイんだけども)。
対ドローン戦においてはドヤ顔芸を駆使し過ぎて笑いを取る方向にフルスイングしてるな、という印象。
むしろアレだけドヤ→ピンチを繰り返して引っ張ってきてるわけだから、ピンチを装いながら見事に罠に誘い込んで、
「ふん! 所詮ゼンマイ仕掛けにトラップは見抜けねぇか。海小坊主の方がよほど働くぜ(?)」
とか何とか言わせられたんじゃないかなぁ。

 

香がふんだんにトラップ仕掛けてたから尚更残念。…いや、改めて見たらどういう仕掛け方したらあんな物騒な…と苦笑いしたけどw

 

あと、飲み屋のゲンさん、亜衣を任されてんだからあんな簡単に外に出しちゃアカンやろと。…定形美だとわかってはいるけど一応w

 

あ。そうそう。てっきり眼鏡が(バトル的な)ラスボスかと期待してたのもありますねぇ。…ガンタコなんやってん。素人ではないという伏線どまりだったのかなぁ。もったいない。


思い返してみるけど不満点はそのくらいかなぁ。…都バス防弾性高過ぎやろとかおとーさん娘と別居してたのにどうやって網膜パターン登録したんとか…(うるさい)。


と。
どれだけ細かいとこツッコんで見たところで、「エンジェルボイス」が流れてきてしまうと「おぉっ?!」ってなってしまうし。
ちょっとパワーダウンしたかなぁと思ってた獠達の声もあっという間に慣れたし。

 

とりあえずモスト萌えというか尊いのは、やっぱり香のドレス姿とそこに至るやり取りですよねぇ。
まず、普段ボーイッシュでともすればガサツとすら見える香が、「客観的には」(<ここ大事)モデルを凌ぐ美人であると描写。
騒ぎ経つ周囲。ただ一人平然と眺めている獠。…御園との比較が実にいいですよね。
「いつもと変わらないだろ」の尊さ! そしてすれ違う(風)二人! そう! これですよこれこれ! この二人の距離感、素晴らしいとしか言いようがない!
もうわかってるけど分からないふり。言葉にしなくても分かる…というより、言葉にしない今の関係が大事過ぎて変われない、って感じがもう。
そりゃ、周りから見てたら「結婚しろよお前ら!」って気分になるよねぇ…。毎回ゲストにそう思わせるとこまで含めて、シティーハンターの定形美w

 

それから海坊主関連、兎に角面白い。
海小坊主絡みの涙もろさは定番の流れなんだけど、オーナーに対するへりくだり方が最高!
強面と紳士的な内面や、美紀とのこっぱずかしいやり取りといったギャップ萌えはお約束ですが、それでも海坊主という男はプライド高く男らしいヤツだと思って見ていたわけですよ。…それがこのザマよw
躊躇なくスムーズな土下座っぷりに感動すらしました。「…ツッコミ早くないッスか」のメタ台詞もあって、もう…w
正直、笑いという点では一番面白かったですね。
ゲストキャラであるキャッツの3人を世界観を壊すことなく、かつ最大限に生かした展開は脱帽ものです。

 

兎に角獠が強くてカッコイイ戦闘シーンは見どころばかりですが…何気にパイソンを温存してるのが憎い。
恐らく、作中の設定ではなく演出として使ってないのだと思いますが、四方八方から押し寄せるドローン、弱点のローターを防御されいよいよ追い詰められた…と思ったところで抜く伝家の宝刀! 確かに威力はあってもそれだけで形勢逆転は無理…と演出した上で、神がかった技術で次々にドローンを撃破していく姿は燃える! 燃えるしかありません!!
ショットガンはショットガンでパワフルさを感じてよかったですが、やはりパイソンなんだよねぇ、うむ。

 

そしてED。
「Still Love Her」が流れた時は「おおおおおお…!」ってボルテージ上がったよね。
しかも今の絵であの二人の日常を描くという、オリジナルを踏襲した演出…素晴らしい、素晴らし過ぎる…!

 

どうにもこうにも大好きさが先行してしまって客観性がない楽しみ方になってしまっているのですが…ホントに「シティーハンターらしいシティーハンター」でしたよ。
これ、ふつーにテレビシリーズでまたやれるんじゃ? って贔屓目抜きでも思いますし。

 

…あ。いや…テレビはやっぱり無理かな。今のご時世、もっこりが…(苦笑